当社ではクラフトビール用のタンクを製造販売しています。製造工程に応じて、煮沸・糖化・発酵用の3タイプのタンクをご用意しておりますが、これからクラフトビール事業をはじめようと思われている方が簡単に設備をご導入いただけるよう、当社ではその他の関連機器もまとめてご提案、販売しています。
その中の一つが「熱交換器」。熱交換器はエアコンやラジエターのように、温度の高い流体から低い流体に熱エネルギーを移動(交換)させるための装置です。
このたび、プレート式熱交換器のシェア国内首位で、当社でも製品をお取り扱いしている「株式会社日阪製作所」さまを訪問しました。本記事ではその際にご紹介いただいた熱交換器の基本と、当社のクラフトビールタンクについてご説明します。
1. MONOVATEのクラフトビールタンク
当社では糖化・煮沸・発酵の3工程に適したステンレスタンクをご用意しています。約1000L程度までの容量で製作でき、比較的スペースに制限のあるマイクロブルワリーなどでご使用いただいています。
製品をただお納めして終わりではなく、当社ではタンクのご検討から納入まですべてサポートしているのが特長。一点からオーダーメイドできることもあり、さまざまな制約やお客さまのこだわりに応じて、最適な仕様のタンクをご提案できます。
また、タンクとあわせて熱交換器やポンプなど、必要な設備をまとめてご購入いただくことも可能です。複数の業者にコンタクトをとり、それぞれからご購入いただく手間がありません。
2. 熱を効率的に下げる「熱交換器」
2.1. スペースを抑え効率的に冷却できる
必要な設備の一例として挙げた「熱交換器」は、クラフトビール製造工程においては煮沸タンクから発酵タンクへ麦汁を移す際に使用します。煮沸段階で100℃に熱した麦汁を、酵母が発酵できる温度まで冷却し、発酵タンクに移動させます。その際に使用するのが熱交換器です。
らせん状に巻いたホース、いわゆる蛇管で冷却する方法もありますが、スペースを必要とするほか、洗浄性がいま一つです。なにより、冷却に時間がかかるとビールの味や品質に影響が出てしまう可能性があります。
熱交換器には複数の種類がありますが、その中でも当社からの採用実績があり、省スペースでおすすめなのがプレート式熱交換器です。
2.2 省スペースでメンテナンスも簡単なプレート式熱交換器
プレート式熱交換器とは、波形状の薄い金属プレートを交互に重ね、そのプレートの間に交互に高温の流体と低温の流体が流れることにより熱交換を行う機器です。
熱交換効率が高いため速やかに冷却出来ることに加え、設置に要する面積が小さく済むのが特長であるため、作業スペースに制限のあるマイクロブルワリーのお客さまに定評があります。
また、プレートとガスケットをボルトで締め付けたシンプルな構造であるため、簡単に分解洗浄することができます。今回訪問させていただいた日阪製作所さまでは、オンラインショップでガスケットを販売しているので、ご自身で簡単にセルフメンテナンスが可能できることも利点です。
日阪製作所さまは当社と同様、国内に拠点を置いています。購入前のご相談から購入後のメンテナンスに至るまで、密にコミュニケーションを取りながら、お客さまのニーズに合った製品をご提案できることが強みとのことでした。
3. すべてまとめてご提案できます
当社はオーダーメイドで、一点からお客さまのニーズに合ったステンレス容器や撹拌装置を製造販売しています。
しかし、ただ単に容器や装置をオーダーメイドで製作するのではなく、私たちはお客さまのニーズを叶えるための「ご提案」をオーダーメイドで作ります。
本記事でご紹介した日阪製作所さまはもとより、当社のステンレス容器や撹拌装置とお客さまのニーズを実現するために必要なその他機器を選定し、まとめてご提案できるのが当社の特長です。
具体的なご要望はもちろんのこと、漠然とした「○○をしたい」という内容でも差し支えございませんので、お悩みのことがありましたらお気軽にお問い合わせください。